その椅子につくことは僕の
閑雅なたのしみであり矜りであつた。
閑雅な孟宗の枯れ色は私にとつて何より親しく感じられる。
左に右く多くの二葉亭を知る人が会わない先きに風采
閑雅な才子風の小説家型であると想像していたと反して、私は初めから爾うは思っていなかった。
静寂といおうか、
閑雅といおうか、釣りの醍醐味をしみじみと堪能するには、寒鮒釣りを措いて他に釣趣を求め得られないであろう。
圓山川の右岸に一箇所、好い緑蔭があつたが、その大樹が、川へ枝をさし出してゐる下に、舟をとめて釣つてゐるのは、實に
閑雅な、のどかなものだつた。
春埃の路は、時どき調馬師に牽かれた馬が
閑雅な歩みを運んでいた。