「丹生のまそほの色に出でゝ」などいふ歌もあるが、此は略、万葉人の採り試みた民
間用語に相違ない様である。
が、授業の合い
間には弔辞を作ったり、教科書を編んだり、御前講演の添削をしたり、外国の新聞記事を翻訳したり、——そう云うことも時々はやらなければならぬ。
朝焼けの揺らめいた川波には坊主頭の死骸が一人、磯臭い水草や五味のからんだ乱杭の
間に漂っていた。
橋の上にはしばらくの
間、行人の跡を絶ったのであろう。
しかし事実上+の
間に無数の因子のあることを認めなければならぬ。
「——もう今日かぎり御姉様と御一しよにゐる事が出来ないと思ふと、これを書いてゐる
間でさへ、止め度なく涙が溢れて来ます。
幸、ロオレンス先生は我々の机の
間から立昇る、縷々とした一条の煙に気がつかなかつた。
彼は梯子の上に佇んだまま、本の
間に動いてゐる店員や客を見下した。
僕はこの二年ばかりの
間は死ぬことばかり考へつづけた。