その声がまだ消えない内に、ニスの※のする戸がそっと明くと、
顔色の蒼白い書記の今西が、無気味なほど静にはいって来た。
牧野は冗談かと思うほど、
顔色も声もけろりとしていた。
現に指揮官のM大尉なぞは、この隊の先頭に立った時から、別人のように口数の少い、沈んだ
顔色をしているのだった。
すると君、ほかの連中が気を廻わすのを義理だと心得た
顔色で、わいわい騒ぎ立てたんだ。
」と、ほとんど心配そうな
顔色で徐に口を切ったのが、申すまでもなく本文の妖婆の話だったのです。
「夏山」と言ひ、「足駄」と言ひ、更に「カドデ」と言つた勢にはこれも亦「したたか者」だつた一茶も
顔色はないかも知れない。
最後に、——僕はこの話を終わった時の彼の
顔色を覚えている。
脣の色が黒んでいたり、
顔色が変わっていたりする以外に、どこかちがっているところがある。