別に警察に呼ばれるような悪い事をした覚えはないのだけれども、腹が出来ていないというのだろうか、私はだらしなく
うろたえたものだった。
彼は少し
うろたえ気味に停ち止まって暫く門内を眺めて居たが其の家の何んとなく取り付き難い気配いに幾分当惑の色を浮べた。
かれは
うろたえたように伸びあがって、群集のなかを見まわすと、その御新造も人ごみを抜けて、桜の木の下に近寄った。
本人は勿論、その親類どもが
うろたえて騒ぐのも無理はなかった。
少し
うろたえて、ひょいと中をのぞくと、まことに、かくのごとく胆が坐っていたのでは敵うものがない。