欧洲の
単行本的傾向を見るにつけ羨望を感じております。
単行本にまとめて読んでやろうと思っていると、七十円八十円では、私はルンペンだから手が出ず、借りて読むという手があるから、マア、だいたい読んでる次第です。
終戦後の作品以外のものは、私が三十歳前後に「作品」といふ雑誌に書いたもので、いままで、ある事情から
単行本にすることのなかつたものだ。
単行本で盛大に稼ぎつつ敗戦後一貫してモグラの運動をつづけている参謀がいるしその同族同類もいる。
初めて発表されて露伴という名を世間に認めさしたのはこの『露団々』で、初めは『都の花』に連掲され、暫らくしてから
単行本となって出版された。
庄野潤三は既に、
単行本も出てゐる新進作家で、私のみるところその力量はゆうに芥川賞受賞の水準に達してゐる。
雑誌「玄想」に連載され、ついで、養徳社から
単行本として出版された当時、その反響は、意外に大きく、しかも、その性質は、まちまちであつた。
雑誌に載った時は、読みたいとも思わなかったのが、
単行本となって、あらわれて、はじめて一本を購って、読むということがあります。