この頃、湯浅芳子と共同でプーシキンの詩の翻訳を完成させているが、
原稿は散逸。
ヤアどうも、君に議論を吹っかけるつもりじゃ毛頭なかったのですがネ、つい面白い
原稿だねのない言訳に一寸議論の端が飛び出して来たという次第なのですよ。
むかし、尾崎紅葉もここへ泊ったそうで、彼の金色夜叉の
原稿が、立派な額縁のなかにいれられて、帳場の長押のうえにかかっていた。
事によると机の抽斗に、まだ何か発表しない
原稿があるかも知れません。
※「遣つた」の「遣」、「十分に」の「に」、「外に出で」の「で」には、底本では、
原稿不鮮明のため、読みとりに確信が持てないとの注記が入っています。
肚の底から面白がっている訳でもなく、聴いている私もまた期日の迫った
原稿を気にしながらでは、老訓導の長話がむしろ迷惑であった。
(都会人と云ふ僕の皮を剥ぎさへすれば)どうかこの
原稿の中に僕の阿呆さ加減を笑つてくれ給へ。
僕、一席の演説を依囑せられ、その
原稿を書いて居ると、この樣に長くなつてしまつたので、雜誌に掲載することも出來ず、止むを得ず一册として出版さすことにした。