仙台地方に流行するポンポコ槍の
尖端に附いている瓢には、元来穀物の種子が貯えられたのである。
子規も明治新派和歌歌人の
尖端を行つた人であるが、『久方の』といふ枕言葉は天にかかるものだから同音のアメリカのアメにかけた。
古典な能の狂言も、社会に、
尖端の簇を飛ばすらしい。
その大網の
尖端は、紐のように太く揺れて、アール・ヌーボー式の図案に見るような、印象の強い輪廓を作って、幾筋となく繋がっては、環を作る。
空の模様はます/\険悪になり、しぶき始めた雨と一緒に光り出した稲妻の
尖端が、窓硝子を透して座敷の中の炭炉にさした。
「お招きによってどんな面白い流血事件でもあるのかと思って来たが、これは
尖端嬢が目を廻しただけのことじゃないのかネ」
そして、並んで歩いてる人から望遠鏡を借りて前の方を見たんだがね、二十里も前の方にニコライの屋根の
尖端が三つばかり見えたよ』
しかし、やきものが或時代の
尖端をいつたものであつて、やきものゝ技を知る人が「瓦博士」などの稱呼で尊敬されてゐた時代のあつたことは確かである。