戦争を見物したいといふ人間なら星の数ほどあるであらうが、兵隊になつて自分自身が戦争するといふことになると、これは誰でも
尻ごみする。
来目部小楯が、縮見細目の新室に招かれた時、舞人として舞ふ事を、億計王の
尻ごみしたのも、此側から見るべきであらう。
そんな好奇心もないではないが、今更恥をかいてはと
尻ごみをしてゐる方なら、不肖私が、そつと試験をして、見込のあるなしを判定して差しあげてもよろしい。
運命の我等を将て行かうとする所に、必死な
尻ごみをしてゐるのだ。
尻は躍るし、目はまわるし、振り落されないだけが見っけものなんだ。
が、この町が火事だと聞くが早いか、
尻を端折る間も惜しいように「お」の字街道へ飛び出したそうです。
下人は七段ある石段の一番上の段に、洗いざらした紺の襖の
尻を据えて、右の頬に出来た、大きな面皰を気にしながら、ぼんやり、雨のふるのを眺めていた。
下人は七段ある石段の一番上の段に洗ひざらした紺の襖の
尻を据ゑて、右の頬に出來た、大きな面皰を氣にしながら、ぼんやり、雨のふるのを眺めてゐるのである。
あの事務室の廊下に面した、ガラス障子をはずして、中へ図書室の細長い机と、講堂にあるベンチとを持ちこんで、それに三人で
尻をすえたのである。