ククと吹く、カタカタ、ククと吹く、カタカタ、蝶々の羽で三味線の
胴をうつかと思われつつ、静かに長くる春の日や、お蔦の袖に二三寸。
運さえ悪くなければ、そのとき誰かが窺いよって、その敵の
胴腹に銃弾をうちこんでくれるかも知れないのであるから……。
そのまた
胴は窓の外に咲いた泰山木の花を映している。
ひょっとこは、秩父銘仙の両肌をぬいで、友禅の
胴へむき身絞りの袖をつけた、派手な襦袢を出している。
それに就いてはいろいろの説がありまして、
胴の青い、頭の黒い蛇、それが昔の子どもの切禿に似ているのでかむろ蛇と云うのだと、見て来たように講釈する者もあります。
間もなく樹の陰から馬の首が出て、
胴が見当の上を右から左へと移動した。
動物園の象の足と鼻を切って、
胴だけを三つ四つつみ重ねたらあのくらいになるかもしれない。