微塵 の例文

微塵 の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「微塵」の書籍での例文

五躰が微塵ぢや、顔も視られん、何にも成らない。
蒲原氏は死ななかつたし、もともと死ぬ気配の微塵もない人物だから、蒲原夫人も秋蘭も病的な神経の取越苦労に大笑ひして、一つの笑ひ話としか考へなかつた。
辛酸万苦して飛躍を重ねた論理も、誠実無類な生き方を伴はなければ忽ち本拠を失つて、傲然自恃の怪力も微塵に砕け散る惨状を呈してしまふ。
微塵棒を縦にして、前歯でへし折って噛りながら、縁台の前へにょっきりと、吹矢が当って出たような福助頭に向う顱巻。
したがって彼は、神様からもその悪意や暗いところの微塵もないからりとした性質を愛でられていた。
香ひの流れといふものが眼に見えるなら、どんなに微塵の感情が泳いでゐるか色に現れるであらう、あの金粉酒のやうに。
が、事実それには、微塵の虚飾もなかったのだ。
円髷に結ひたる四十ばかりの小く痩せて色白き女の、茶微塵の糸織の小袖に黒の奉書紬の紋付の羽織着たるは、この家の内儀なるべし。
従って、おかんが死際に、耳にした一家の人々の愁嘆の声に、微塵虚偽や作為の分子は、交って居ない訳だった。
だから反言や、風刺や、暴露の微塵もないこの作が甘く見えるのはもっともである。

「微塵」のオンラインでの例文

家族思いの彼がおかしな気を起こす心配は微塵もなく、同期の竹内くんと3人でよく大衆居酒屋にくりだしていた。
…なんてウジウジしておいて、微塵もやめる気ないなら、いっそ開き直ってしまえよ!そうだ。
 苦労がわかるから敬意が微塵でも発生するからさ。

「微塵」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

塵埃少量小量粒子微粒砂ぼこり砂塵風塵ダスト土埃かけら小粒微粒子ほこり素粒子微量

「微塵」の関連語句

一片マティエール原料スタッフマチエール材料原材料マテリアル素材資材粒子状物質

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