黙つて、黙つてゐるために、かへつて、二人とも切ない
歓喜の哀愁がふかく胸をとぢたので御座いますね。
しかし私には白昼夏の光のふりそそぐ日比谷公園の音楽堂の上に、凡ての満足と充実した凡ての生の
歓喜とを以てその古琴独奏の矜を衆人の目前に曝すだけの勇気はない。
第二十会場以後となると、虫喰い算の愛好者にとっては、こたえられないほどの
歓喜と興奮とをもたらすことであろうと思う。
遼陽陥落の報知は無論に
歓喜の声をもって日本じゅうに迎えられたが、殊に師団の所在地であるだけに、ここの気分はさらに一層の
歓喜と誇りとをもって満たされた。
「翁」に限つて小鼓は頭取と脇鼓の連調で囃すが、この囃子がまたいかにも目出度いもので、
歓喜の情緒が盛られてゐる。
然るにアリストテレスは何が故に只罪過をのみ説いて
歓喜戯曲の「
歓喜に終る源因」に就て説くことなかりしや。
童話時代の明け方に、——獣性の獣性を亡ぼす争ひに、
歓喜する人間を象徴しようとするのであらう、日輪は、さうして、その下にさく象嵌のやうな桜の花は。
遼陽陥落の報知は無論に
歓喜の声をもって日本じゅうに迎えられたが、殊に師団の所在地であるだけに、ここの気分はさらに一層の
歓喜と誇りとをもって満たされた。
睡っている中に不可思議な夢を感ずるように、倦怠と懶惰の生を神秘と
歓喜の生に変えたいのである。
自然の心に宿る
歓喜にしてもし歌うべくんば、自然の心にささやく悲哀もまた歌うべきであろう。