先づこれから峠に掛らうといふ日の、朝早く、尤も先の泊はものゝ三時位には
発つて来たので、涼い内に六里ばかり、其の茶屋までのしたのぢやが、朝晴でぢり／＼暑いわ。
もう我慢が出来なくなったので、とうとう思い切って九月の十七日にここを
発つことにしました。
その晩は弟夫婦の借間の四畳半で弟と遅くまで飲み、その翌日も夕方まで飲んで、六時過ぎ頃の汽車で上野を
発つた。
斯う彼等の友達の一人が、Ｋが東京を
発った後で云っていた。
わたくし共はその一日を愉快に暮しまして、あくる火曜日の朝、いよ／＼こゝを
発つことになりました。
それから桂子は、桂子がフランスを
発つて来る間際まで、世紀末生残りの詩人が、まだ飽きずにこんな感じの詩を作つてゐたことを、ちよつとの間、憶ひ出してゐた。
私は急いで、筆と紙を持つと、その日河内の国へ
発った。
そして、その時、殆ど何ものかに教えられたように、彼が二月前日本を
発つ時、彼の恋人が、
