その職員室
真中の大卓子、向側の椅子に凭った先生は、縞の布子、小倉の袴、羽織は袖に白墨摺のあるのを背後の壁に遣放しに更紗の裏を捩ってぶらり。
拭き磨いた千本格子の
真中に入口を開けて古い暖簾が懸けてある。
それは大きな樫の丸太で、その幹の
真中あたりに小さな虫穴が一つやっと見付かりました。
左端の家はもう休んだのか窓にはカーテンが掛り、
真中の家は暗くて貸家札が貼ってあった。
そして部屋の
真中に陣どって、その石を黒と白とに分けて畳の上に綺麗にならべ始めた。
真中の極普通な割り合いに上品な一棟が、まだあいていたのを葉子達は借りることに極めた。
毛唐国の花だとさげすみながら、人は何と争って五月の花壇の
真中に何よりも大切にこの宝石の様な花たちを、栽培するようになった事よ。
折々クサンチスは台から下へ降りて来て、大勢が感嘆して環り視てゐる
真中に立つて、昔アルテミスの祠の、円柱の並んだ廊下で踊つた事のある踊を浚つて見る。
たゞ一つ欠点は、顔の
真中を通っている鼻が、さきをなゝめにツン切られたように天を向いていることだ。