前草は始はくゞつにて、後は遊女になりて、両方の事を
知りてめでたかりけり。
やうやくにこの世かかりと我れ
知りて冬柏院に香たてまつる
あのかわのゝむすめハ、このころハいかゞニなり候や、あれがよみ出したる月の歌、諸国の人が
知りており候、かしこ。
右の人麿の歌の次に、柿本朝臣人麿の妻依羅娘子人麿と相別るる歌として、『な念ひと君はいへども逢はむ時いつと
知りてか吾が恋ひざらむ』(巻二、一四〇)が載つて居り。
人の婦なることを
知りて之を姦せんとす、元より非道なり、然れども彼は非道を世人の嫌悪する意味に於ての非道とせず。
二二 明かに此の理を
知りて善く不放逸なる人々は不放逸を歡こび、聖者の境界を樂しむ。
山紫水明とは、平生唯※文字上に
知りて、晩方になれば、水があかるくなるならむ位に思ひたるが、今はじめて、實際見て、その妙趣を知りぬ。
歩くにも、苦しさうなれば、遠慮して、わざと通知せざりしに、いつしか其れと
知りて、來り會す。