一 ちと手前味噌に似たれど、かかる種の物語現代の文学界には、先づ
稀有のものなるべく、威張ていへば一の新現象なり。
けれども、このような
稀有の奇縁を、ときのまのうちに失い去ってしまうことは、夢の中でもない限り、私共の地上では、決して致さぬならわしのものです。
斯様いうことが
稀有では無かったから雑書にも記されて伝わっているのだ。
大体が社会状勢の変化から人間そのものが革命的な影響を受けるなぞということは、従来の世界史に殆んどその例が見当らないように極めて
稀有なことであろう。
〕虚心にして考へると、始皇帝が支那歴代の君主中、
稀有の大政治家であり、又その立てた制度が、久しく且つ廣く後世に影響して居ることは、到底否定し難い事實と思ふ。
支那人の人肉を食するのは、決して
稀有偶然の出來事でない。
此等の宦官は何れも君側に侍するので、時に政治上に相當の權勢を振うたことも
稀有でない。
これも東洋史上より觀て、
稀有の大事變といはねばならぬ。
ファンと文通するというようなことも
稀有な例に属する。