お仕事は殆ど毛筆で、机の上に香を焚かれ、時々筆の
穂先に香の薫りをしみ込ませては原稿を書かれていたと聞きます。
鈎をくわえて水の中層を下流に向かって逸走の動作に帰れば、竿の
穂先は折れんばかりに撓む。
だから浮木や
穂先の動きも極めて微かであるから、これを見のがすと釣れないことになる。
延べ竹で、
穂先を鮎のゴロ引き竿の
穂先ほど太くし、竿尻は鋭くしておく。
仕掛けは舟釣りの時のままで竿は
穂先だけ三、四尺で充分である。
夜に入ると鎗の
穂先のように冷い風が、どこからともなく流れてきます。
が、今はいつのまにかどの穂も同じように狐色に変り、
穂先ごとに滴をやどしていた。
もはや、槍の
穂先も見えぬげに御座れば、残念ながらこれにてお別れ申そう」
ある時その燕は二人っきりでお話をしようと葦の所に行って穂の出た茎先にとまりますと、かわいそうに枯れかけていた葦はぽっきり折れて
穂先が垂れてしまいました。