富士火山脈が信濃に入つて、八ヶ岳となり、蓼科山となり、霧ヶ峰となり、その末
端が大小の丘陵となつて諏訪湖へ落ちる。
「つまり、翼が破れているとか、プロペラの
端が欠けているとか、座席の下に穴が明いとるとか、そういうボロ飛行機でよいのじゃ。
ヤアどうも、君に議論を吹っかけるつもりじゃ毛頭なかったのですがネ、つい面白い原稿だねのない言訳に一寸議論の
端が飛び出して来たという次第なのですよ。
空の模様はます/\険悪になり、しぶき始めた雨と一緒に光り出した稲妻の尖
端が、窓硝子を透して座敷の中の炭炉にさした。
その
端が襟に染め抜いた小頭という白文字の小の字を掩うて、頭という字だけを見せていた。
ばかりでなく二足三足とあるき出すと、鋤簾の先
端が左右にかぶりを振って、それにつれて竹竿もこりこりと錐をもむように肩の皮膚をこするのだ。
何をやりはじめてもそういうふうに中途半
端中途半
端が続くようになって来た。
そしてその綱の
端が棒頭の乗っている馬につながれていた。
そして、並んで歩いてる人から望遠鏡を借りて前の方を見たんだがね、二十里も前の方にニコライの屋根の尖
端が三つばかり見えたよ』