要するに吾人が
腰掛けて憩うが如く、乞食僧にありては、杖が鼻の椅子なりけり。
すぐに飛び降りて燈火に照らしてみると、人も馬も姿は消えて、そこに立っているのは、二本の枯れた太い竹と、二脚の木の
腰掛けと唯それだけであった。
階段、二ヵ所の出入口、ハシゴ、床および
腰掛け、換気孔などのととのったもので、今となっては得がたいもの。
月の照らした板間の外れへ
腰掛けてもう仕事を終つた小僧が僕に其道を伝授してゐた時のことだつた。
日曜日で、列車はわりにたて混んでいたが、それでも車室の一番隅っこに、まだ誰も
腰掛けていない上等のボックスがみつかった。
」と今来た男は捨てばちに言って、投げるように
腰掛けに身をおろして、両手で額を押え、苦しい咳をした。