そうして、私共の気を揉むうちに、どうやら御実家のほうだけで御葬儀もすんでしまい、あの取り込みのあとの
言いようのない淋しさが、やって来たのでございます。
まことにどうも退屈男は、
言いようもなく変な男に違いない。
だが退屈男だけに、そのふわりふわりの膝栗毛が、何ともかとも
言いようのない膝栗毛でした。
私はいまここで、たといそれができたにしても、自分の近年のなんとも
言いようのない不幸と、許しがたい罪悪との記録を書きしるそうとはしまい。
すると塔の中から、何とも
言いようのない、美しい歌が聞こえて来たので、王子はじっと立停まって、聞いていました。