ワルシャワの街の大きい建物のガラス窓が、砲弾の
響きで気味悪く震えることなどがよくあった。
その何かを鼠に咬られでもしてはならないと思い付いて、かれは煙管を手に持ったままで蚊帳の外へくぐって出ると、物の触れ合うような小さい
響きはまだ歇まなかった。
響き合わせて、土手の上も喧々囂々と声から声がつづきました。
お中止になったそのお沙汰を聞いて、
響きの物に応ずるごとく、たちまち鳴りだしたのは余人ならぬ伝六でした。
甲走る声は鈴の音よりも高く、静かなる朝の街に
響き渡れり。
それが地面に
響きを立てて落ちると、落ちた上に落ちて来るほかの瓶がまたからんからんと音を立てて、破れたり、はじけたり、転がったりした。
音ばかり長い
響きを曳いて、汽車は長岡方面へ夜のそくえに馳せ走った。
流れ出すと、炉の下の大きなバケツのようなものの中へぼとぼとと重い
響きをさせて落ちて行く。
けれども、自分を魅するものはひとり大川の水の
響きばかりではない。
そして青年(青年は名を古藤といった)が葉子に続いて飛び乗った時には、機関車の応笛が前方で朝の町のにぎやかなさざめきを破って
響き渡った。