それだけでも、「冥路の国」は興味津々たるものなのに、一度折竹の口開かんか、そういう驚異さえも吹けば飛ぶ
塵のように感じられる。
けれどもいつか立ち出した風も僕の顔へ薄い
塵を吹きつけて来るのに違いなかった。
取り付きの角の室を硝子窓から覗くと、薄暗い中に卓子のまわりへ椅子が逆にして引掛けてあり、
塵もかなり溜っている様子である。
往昔自然主義新に興り、流俗の之に雷同するや、
塵霧屡高鳥を悲しましめ、泥沙頻に老龍を困しましむ。
とかくは馬蹄の
塵に塗れて鞭を揚ぐるの輩にあらざるなり。
微し風が吹いて土
塵の起つ日でしたから、乾燥いだ砂交りの灰色な土を踏で、小諸をさして出掛けました。
かくうたふに、ふなやかたの
塵も散り、空ゆく雲もたゞよひぬとぞいふなる。