しかし僕等が
席についてまだ五分とたたないうちに外国人が五六人ちょうど僕等の正面に当る向う側のボックスへはいって来た。
それから一言の挨拶もせず、如丹と若い衆との間の
席へ、大きい体を割りこませた。
何しろ主人役が音頭をとって、逐一白状に及ばない中は、
席を立たせないと云うんだから、始末が悪い。
が、その生徒が
席に復して、先生がそこを訳読し始めると、再び自分たちの間には、そこここから失笑の声が起り始めた。
これがすむと直ぐ、小川の旦那の「景清」になるので、旦那はちょっと
席をはずして、はばかりに立った。
俊助はこう云う図書館の窓際の
席に腰を下して、さっきから細かい活字の上に丹念な眼を曝していた。
ふと何かに脅されたやうな心もちがして、思はずあたりを見まはすと、何時の間にか例の小娘が、向う側から
席を私の隣へ移して、頻に窓を開けようとしてゐる。
僕達は若い女の先生に連れられて教場に這入り銘々の
席に坐りました。