待合所の
腰掛の隅には、頭から毛布を被ったのが、それもただ一人居る。
思わず視線の向うのと、肩を合せて、その時、
腰掛を立上った、もう一人の女がある。
今日も半円祠堂のまんなかの
腰掛には崖邸の夫人真佐子が豊かな身体つきを聳かして、日光を胸で受止めていた。
一体東海道掛川の宿から同じ汽車に乗り組んだと覚えている、
腰掛の隅に頭を垂れて、死灰のごとく控えたから別段目にも留まらなかった。
ただ、食店らしいものがあり、その戸が閉ぢて、窓際のところに
腰掛などを高く積重ねてあるに過ぎない。
靜子はそれを避ける樣に、ズッと端の方の
腰掛に腰を掛けた。
いもうとのエリーザは、鏡ガラスのちいさな
腰掛に腰をかけて、ねだんにしたらこの王国の半分ぐらいもねうちのある絵本をみていました。
條件は餘り宜くなかつたが、此際だから
腰掛の積りで入つたがよからうと友人からも言つて來た。