「わたくしもこの宿舎を持っているのですから、お客人を長くお泊め申して
置きたいのはやまやまですが、あなた方に対しては正直に申し上げなければなりません。
ついでに蟹の死んだ後、蟹の家庭はどうしたか、それも少し書いて
置きたい。
「真田尤也、中務が娘を養い
置きたる間、わが婿にとあらば承引致すべし」と、云ったとある。
おまえたちだけには話して
置きたいと思いながら、さてそれが今日まで言い出せなかったわけです。
だから僕は、御迷惑序に、恋愛曲線の何ものであるかということを十分説明して
置きたいと思うのだ。
その女児に黒奴の乳母をつけ、刈込垣の外に待たせ
置きたれば受け取られよ——と。
「早速じゃが、一件大至急で、出願して頂きたいものがあるのですが、その前に、念を押して
置きたいが、あんたは、秘密をまもるでしょうな」
小説といふものにするんだとこんな程度のものでは面白くも可笑しくもないんだが、自伝小説の一節としては僕はやはり記録して
置きたい。
天津教古文書の批判に先だち、私は如何なる因縁で天津教の存在を知つたか、又如何なる必要あつて其古文書を批判するか、この二點に就いて説明して
置きたい。