彼等は無数の人々の視線の彼等の
背中に集まるのを感じた。
「この犬の名は飛べと言って、誰でも
背中へ乗ってさえすれば百里でも千里でも、空を飛んで行くことが出来る。
部屋の中にともした、うす暗い灯の光で、虱は小さな
背中を銀の粉のように光らせながら、隣に寝ている細君の肩を目がけて、もずもず這って行くらしい。
どんと
背中をたたかれたのに、どうも様子が変なのです。
起きていたなら起きていたと、
背中に張り紙でもしておきゃいいんですよ」
するときっとがちょうがあなたがたを
背中にのせて、高い高いお月さまのそばまで翔けてゆくでしょう。
しばらく見ていると、その青蛙はきまったように後足を変なふうに曲げて、
背中を掻く模ねをした。
その拍子に牛乳箱の前扉のかけがねが折り悪しくもはずれたので、子供は
背中から扉の重みで押さえつけられそうになった。
しかし薄眼になつた猫はやはり
背中を円くした儘、一切の秘密を知つてゐるやうに、冷然と坐つてゐるばかりだつた。
そして私の上体を自分の胸の上にたくし込んで、
背中を羽がいに抱きすくめた。