(鋏)大抵なものなら切て見せるが、それでも六かしいと思うならまア一遍磨いで
行くさ。
これらの石は、年に一度、降誕祭の夜、川の水を飲みに
行くさうである。
それから向うに何か見つけ、その方へ一散に走って
行く。
お勝も提灯をあげて透かして見ると、ふたりの
行くさきに一つの白い影が舞っているのである。
尾生は水際から歩をめぐらせて、今度は広くもない洲の上を、あちらこちらと歩きながら、おもむろに暮色を加えて
行く、あたりの静かさに耳を傾けた。
修善寺は前に一晩泊つたことがあるきりで、べつにいい所だとも思はなかつたが、ほかに
行くつもりだつた所が、宿の都合がわるいと断つて来たので、そこにしたのだつた。
だから彼女は在学中も、彼と一しよに展覧会や音楽会へ
行く事が稀ではなかつた。
松岡と分れて、成瀬と二階の教室へ
行くと、もう大ぜい学生が集つて、ノオトを読み合せたり、むだ話をしたりしてゐた。
と云ふのは階段の丁度中程まで来かかつた時、二人は一足先に上つて
行く支那の大官に追ひついた。
「明後日郡參事會へ
行くさかいな、大阪へ※はつて煙草入れ買うて來てやる。