金眸は身を
起こして、「※聴水なりしか、よくこそ来りつれ。
そして、菊枝を蹴
起こしてやるというような意気込みで、彼女の寝ている部屋に這入って行った。
くだらないことを言って、せっかくいい心持ちに寝ているところを
起こしてしまった。
すると人民が王をうらんで、ある時一揆を
起こして王を攻め殺しました。
木の上に住んでいた大蛇が、夜中に、りょうしをのもうと思って出て来たのを、賢い犬が見つけて、主人を
起こして助けようとしたのです。
姉は二度
起こしても省作がまだ起きないから、少しぷんとしてなお荒っぽく座敷を掃く。
そのうちに私はだんだん奇異の念を
起こしてゆきました。
生まれたばかりの仔雲! 深い青空に鮮かに白く、それは美しい運動を
起こしていた。
わずか数浬の遠さに過ぎない水平線を見て、『空と海とのたゆたいに』などと言って縹渺とした無限感を
起こしてしまうなんぞはコロンブス以前だ。
四月すると、木々の梢が青葉に包まれ、枝と枝が重なり合って、小鳥は森に谺を
起こして、木の上の花を散らすくらいに、歌い出しました。