永劫不滅の神格からいふと、人格の死滅は、たゞ時々中
休みと言ふ事になるだけである。
それはいつもの夏
休みとはちがい、こんどの夏
休みには、思い切って、さびしいところへ行ってみよう。
保吉はきのうずる
休みをしたため、本多少佐の頓死を伝えた通告書を見ずにしまったのである。
しかし彼女の空想は芸術とはほとんど縁のない未来の生活の上に
休み勝ちだった。
雌蜘蛛はそこまで上りつめると、今度はその莟と枝との間に
休みない往来を続けだした。
十二時半、一時、一時二十分——書庫の上の時計の針は、
休みなく確かに動いて行った。
さうしてその菊の籬の尽きるあたり、階段の上の舞踏室からは、もう陽気な管絃楽の音が、抑へ難い幸福の吐息のやうに、
休みなく溢れて来るのであつた。
その代り空の月の色は前よりも猶白くなつて、
休みない往来の人通りの上には、もう気の早い蝙蝠が二三匹ひらひら舞つてゐました。