朧ろ の例文

おぼろ・朧げ・空漠たる・幽か・おぼろげ・微か・朧ろげ 等の意味を持つ「朧ろ」の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。


基本形→

「朧ろ」の書籍での例文

つまり「釣をしていると、水底から、ずっと深く、朧ろに三尺ほどの大きさで、顔が見えて、馬のような顔でもあり、女のような顔でもあった。
然しとにかく弟達はそれの或程度迄には折れ合つて、私對弟等の或る一定した關係の朧ろな輪廓が出來てゐた。
幼い頃の朧ろげな記憶の糸を辿って行くと、江戸の末期から明治の初年へかけて、物売や見世物の中には随分面白い異ったものがあった。
朧ろ朧ろの月の光も屋根に遮られてそこまでは届かず、婆裟として暗いその辺りを淡紅色にほのめかせて何やら老人は持っているらしい。
禮文華峠の突角すら、魔女の髮のやうに亂れた初夏の雲の一部かと思はれる程朧ろである。
ここは甲州街道の府中から、一里ほど離れた野原で、天保××年三月十六日の月が、朧ろに照らしていた。
彼等は「鉱毒の田中」「直訴の田中」かうした記憶を朧ろげながら尚ほ何処かに持つて居るだらう。
鍬かたげし農夫の影の、橋とともに朧ろにこれに映つる、かの舟、音もなくこれを掻き乱しゆく、見る間に、舟は葦がくれ去るなり。
鍬かたげし農夫の影の、橋とともに朧ろにこれに映つる、かの舟、音もなくこれを掻き乱しゆく、見る間に、舟は葦がくれ去るなり。
なかば朧ろな宵闇のなかに、澄みきつた二つの眼が星のやうに媚をたたへて輝やき、赤い珊瑚の頸飾がキラキラと光る。

「朧ろ」のオンラインでの例文

「朧ろ」の現代の例文は見つかりませんでした

「朧ろ」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

おぼろファジー朧気朧げ幽か曖眛ほのかおぼろげ微かかすか不鮮明曖昧不明瞭曖昧模糊あいまい仄かあやふや

「朧ろ」の関連語句

はつか縹渺たる幽微朧気朧げ幽か不明おぼろげ微か朧ろげかすか見づらい不鮮明見にくい不明瞭朦朧たる漠然たる縹緲たる見辛い

©2025 ALCL Media Div. All Rights Reserved

〒160-0021
新宿区歌舞伎町 2-25-8 エコプレイス新宿ビル 124
ALCL メディア事業部