ドルイドの司祭は、未来の大王たるべき王子が山の静寂の中で天の使命を受けたことをもうすでに父王に
知らせたのである。
かうした
知らせたくもあり、覚らせるもいとほしいつれ/″\な生活は、まだ/\薩摩潟の南、台湾の北に列る飛び石の様な島々には、くり返されてゐる。
敵の編隊は伊豆半島方面より侵入、なお後続部隊ありという東部軍管区情報は、今日の空襲が本格的であることを都民に
知らせた。
ところが或る晩、二人が話をしてゐると宿の女中さんがやつて来て、村の峠に行倒れがあるといふことを巡査に
知らせた。
——月姫のごとく気高き君の胸に、世の邪悪を
知らせたくはないが、これも運命、やむを得ない。
「まあ、ふだんが達者だから、急にどうと云う事もあるまいがね、——慎太郎へだけ
知らせた方が——」
藤四郎はそれにふと眼をつけると、すぐ手先どもに頤で
知らせた。
此の塔が英国で時計台の元祖だと云う事で、塔の半腹、地から八十尺も上の辺に奇妙な大時計が嵌って居て、元は此の時計が村中の人へ時間を
知らせたものだ。
しかし主なる一人は有力なる金主であると察せられたので、同氏の將來を思ひ、直に書面を以て寫眞に對する愚見を述べ、天津教の警戒すべき所以を
知らせた。