むかし、尾崎紅葉もここへ泊ったそうで、彼の金色夜叉の原稿が、
立派な額縁のなかにいれられて、帳場の長押のうえにかかっていた。
そのまた候補者の御
立派なことったら! そりゃあなたに見せたいくらいよ。
「己は葛城山の目一つの神だ、兄きたちがお前に礼をしたそうだから、己も嗅げや飛べに劣らないような、
立派な犬をくれてやろう。
校長は時々長男と、新しい果樹園を歩きながら、「この通り
立派に花見も出来る。
勿論、ドクトル・フアウストを尋ねる時には、赤い外套を着た
立派な騎士に化ける位な先生の事だから、こんな芸当なぞは、何でもない。
大金持になつた杜子春は、すぐに
立派な家を買つて、玄宗皇帝にも負けない位、贅沢な暮しをし始めました。
色の淺黒い、輪廓の正しい
立派な男、酒を飮めば必ず歌ふ、飮ざるも亦た唄ひながら働くといふ至極元氣の可い男であつた。