進退共に窮まった尼提は
糞汁の中に跪いたまま、こう如来に歎願した。
——「遠く来てこの
糞のよなビフテキをかじらねばならず妻よ妻よ恋し」と云うのがある。
ただ、所々、崩れかかった、そうしてその崩れ目に長い草のはえた石段の上に、鴉の
糞が、点々と白くこびりついているのが見える。
唯、所々、崩れかゝつた、さうしてその崩れ目に長い草のはへた石段の上に、鴉の
糞が、點々と白くこびりついてゐるのが見える。
「そりゃ遅かろう」だって! そんなこたア俺だって知ってらア、
糞でも喰らえ、と彼は腹のなかで叫んだ。
試に思へ、彼の
糞汁はいかむ、其心美なるにせよ、一見すれば嘔吐を催す、よしや妻とするの実用に適するも、誰か忍びてこれを手にせむ。
が、彼等は肚の底ではどちらも「
糞やけ道」を通つてゐた。
語を寄す(應)よ、願はくはせめて
糞汁を啜ることを休めよ。