時には大きい体の割りに非常に素早しっこい孔雀が、唯った一本しか無い細い小路に遊び出て、
行人の足を止めさせることもある。
もはや深更のこととて
行人の足音も聞えず、自動車の警笛の響さえない。
橋の上にはしばらくの間、
行人の跡を絶ったのであろう。
「路旁生命水清流 天路
行人喜暫留 百果奇花供悦楽 吾儕幸得此埔遊」——大体こんなものと思へば好い。
行人は時々紙表紙をあけ、巻頭の抒情詩に目を通した。
五代時代の高※や萇從簡は、相當高位大官の身分なるに拘らず、人肉を好み、或は
行人を掠め、或は小兒を捕へて食料に供したといふ。
縱横家が
行人の官に出たと云つても、蘇秦や張儀の辯が
行人の官とは縁遠いものであるが如く、出たと云へば出たやうなものゝ、必ずしも其の正系本統では無い。