が、私のこの
旅客は、実は久しぶりの帰省者であった。
これは大分以前から特別好物な
旅客か、山伏、行者の類のほか、余り通らなかった。
秋も末になった、白峰の山色を想っていると、N君から、馬上の
旅客を描いた端書が来た。
旅客の持っている手荷物、乃至は手荷物を持っている
旅客のお蔭で、オマンマを食べている赤帽の伝さんである。
賃銭の廉きがゆえに、
旅客はおおかた人力車を捨ててこれに便りぬ。
かかる物騷な地方を通行する
旅客は、標局に就いて一定の保險料を納めると、標局から標車といふ一種の保險馬車を出して
旅客を護送する。
で、鉄道や汽船の勢力が如何なる海陬山村にも文明の威光を伝える為に、
旅客は何の苦なしに懐手で家を飛出して、そして鼻歌で帰って来られるようになりました。
東京市民が現に腐心しつつあるものは、しばしば外国の
旅客に嗤笑せらるる小人の銅像を建設することでもない。