しかし私は実は余り蒐集慾がないので、レコードは人のところに行って聞かせてもらって、せいぜいそれを
褒めて、後でビールでも一杯おごってもらう事にしています。
日本人が日本人に向つて日本のことを
褒めて話すといふ、元来極めてデリケートなことがらを、それと気づかずに話す、その話し方ひとつにあるのである。
私の知らない間に私を
褒めてゐてくれる作家たちを、そのたんびに怒らせてしまふだらう。
だがそれを
褒める倫敦人に彼等の意味を殖民地博覧会の門冠彫刻以上に汲取らし得るかは疑問だ。
これが、自分の小説を友人以外の人に批評された、そうして又同時に、
褒めて貰った始めである。
遍路のはいてゐる護謨底の足袋を
褒めると『どうしまして、これは草鞋よりか倍も草臥れる。
禅坊主は度たび
褒める代りに貶す言葉を使ふものである。
三「美代ちゃんも然ういって居ますよ、美代ちゃんも旦那の事ばかり蔭で
褒めてまして、あんな好い旦那は無い、あの旦那に会うと何となく心嬉しいてッてます」
きりようは——これは
褒めても、くさしても私の利益にならない。