彼はまた軍法にも通じていて、兵を
談ずることすこぶるその要を得ていた。
*悲劇喜劇は、また、劇を
談ずるだけが能でない芸術的酒場である。
資本主義も社会主義も有りはしない、そんなことは昼寝の夢に彫刻をした刀痕を
談ずるような埒も無いことで、何も彼も滅茶滅茶だった。
予が新銭座の宅と先生の塾とは咫尺にして、先生毎日のごとく出入せられ何事も打明け
談ずるうち、毎に幕政の敗頽を嘆じける。
見よ、政治を
談ずるものは、空しく論議的の虚影を追随して停まるところを知らざるにあらずや。
地獄を説き天堂を
談ずるは、小乗的宗教家の癡夢とのみ思ふなかれ、詩想の上に於て地獄と天堂に対する観念ほど緊要なるものはあらざるなり。
「腐朽」わが右にあり、「死淵」わが左にあり、剣を揮ふもの誰ぞ、筆を弄するもの誰ぞ、天を
談ずるもの誰ぞ、地を説くもの誰ぞ、何れに進歩あらむ、何れに退歩あらむ。
十五にして苦海に堕ち、それより浮沈隆替の跡は種々に異なれども、要するに色を売る歴史のみにして、恋を
談ずる者にあらず。