発生期に於ける日本文学を
論じる私の企ても、「神語」のはじまつた時を発足点としなければならぬ。
こゝには、語部のない村国は考へる事が出来ないから、第一次的第二次的、いづれにせよ、此団体組織の備つて居た土地に就いてばかり
論じる。
レコードで演奏家の技術の巧拙を
論じる事は、レコード鑑賞家がもう一度よく考えて見てもいい事かも知れません。
批評家がいろいろの立場から作品の価値を
論じることは自由であるが、文芸の種目(ジャンル)に関して、聊かも定見のないことを暴露するに至つては、甚だ心細い。
文芸作品の価値を功利的な立場から
論じることは私の趣味に合はない。
生半可な政治知識で天下国家を
論じる必要はないし、実行力なくして結社に投じてみてもはじまらぬ。
此の二つの作品を、同一の筆法で
論じることは無意味です。
さばを語らんとする者は、ともかくも若狭春秋のさばの味を知らねば、さばを
論じるわけにはいかない。