とあり、この頃から、智勇兼備と云ふやうな讃
辞が捧げられてゐる。
編者の微意は本文中の「開会の
辞」に悉されているから、ここに重ねて言わない。
わが私の餞別ならず、里見殿の賜ものなるに、
辞わで納め給えと言う。
その中年夫人は黙っているかの女に、なおも子供の事業のため犠牲になって貢ぐ賢母である、というふうな讃
辞をしきりに投げかけた。
この間も誰かと二三人づれで、学校のお師匠さんが、内の前を通つて、私の顔を見たから、丁寧にお
辞義をすると、おや、といつたきりで、橋銭を置かないで行つてしまつた。
この木は、高さ三丈許、葉の状は箭鏃の如くにして平滑、その果は竜眼(新村出氏の『
辞苑』にその図出づ)の実に似て、熟すれば真赤になり、肉は白くして甘き汁に富む。
去れど解散後に於ける殴打は何の
辞を以て、之を弁護せんと欲する乎。
そうしてその人間は、迂余曲折をきわめたしちめんどうな
辞句の間に、やはり人間らしく苦しんだりもがいたりしていた。