我々の精神史の中では、絶対の拒否の中にも宇宙が育ち、現実を、生を、虚無と死へ還元したときに、生の最
頂点を一線にひた走る自我の歴史が初まる。
私はつまり各国の戦力、機械力といふものを当時可能な
頂点に於て考へてゐたので、この戦争がこれほど泥くさいものだとは考へてゐなかつた。
十何年前のことだが本因坊秀哉名人と呉清源(当時五段ぐらいだったと思う)が争碁を打ったころは碁の人気は
頂点だった。
黒々と屹立するピラミツドの
頂点辺りに一際大きく光つてゐたのは古代埃及人が一番尊敬した天狼星でもあらうか。
これら、仏蘭西劇の伝統のうちにあつて、特に輝やかしい
頂点を占めてゐる作品の紹介だけでも、日本の文芸愛好家に取つて得がたき福音であらうと信ずる。
この一堂は、恐らく、神戸——大阪を底辺とする三角形の
頂点だ。
これを、逆に考へれば、最も純粋且つ豊富な文学的作品は、その
頂点に於て、一切の類型を超越した「美」の創造を企ててゐる。
蕾のさきが尖つてゐるのは内からのぼる香ひをその
頂点でくひとめてゐるのだ。
而も題材には限りがあり、又科学的新知識にも、進歩の
頂点がある。
要するにこの戦争で飛行機の性能と破壊力が
頂点に達したため、地球の距離が百分の一に短縮され、短日月に大作戦が可能になった。