やがて龍然は彼を認めて、五六間離れたところから片手に
ぶら下げた何か細長い物をクルクル振り廻しながら、ぼつぼつと歩み寄つてきて「いやあ——」と言つた。
その傍に小店一軒、軒には草鞋を
ぶら下げたり、土間には大根を土のまま、煤けた天井には唐辛。
と、いまの若いのの声に浮かれた調子で、面を渋黒くニヤ/\と笑つて、あとに立つたのが、のそ/\と出たのは、一挺の艪と、かんてらを
ぶら下げた年倍な船頭である。
彼女は水色の夏衣裳の胸にメダルか何かを
ぶら下げた、如何にも子供らしい女だった。
既に然るからはこれを果亭と認めて壁間に
ぶら下げたのにしろ、毛頭自分の不名誉になる事ぢやない。
従つて、岐阜提灯をヴエランダに
ぶら下げたのも、先生の好みと云ふよりは、寧、奥さんの日本趣味が、一端を現したものと見て、然る可きであらう。
をぢさんはさう言つて俊坊の手を
ぶら下げたまゝ、人だかりの方へ歩いてゆきました。