唯でさへその猿の容子が
可笑しい所へ、かやうな名がついたのでございますから、御邸中誰一人笑はないものはございません。
——ふふん、これは何だか
可笑しな所だな、羊でも囲って置いた所だろう。
だから考へると
可笑しな話で、そもそも、盆暮の贈答は、これを「贈る方」では廃止に賛成し「受ける方」では必ずしもさうでないといふわけである。
勿論、「なるほど」と思つてやるならそれでいいが、さうでなければ
可笑しなものである。
もともと下戸に生まれたんなら、禁酒会へはいるのも
可笑しいじゃないの? それでも御当人は大真面目に禁酒演説なんぞをやっているんですって。
それがまた、一層
可笑しいので、橋の上では、わいわい云って、騒いでいる。
それがこの福竜は、大に優楽不自在なんだから
可笑しい。
唯でさへその猿の容子が
可笑しい所へ、かやうな名がついたのでございますから、御邸中誰一人笑はないものはございません。
可笑しい話でございますが、わたしは未に薬種の匂、陳皮や大黄の匂がすると、必この無尽燈を思ひ出さずには居られません。