こんな有様で、昼夜を分たず、ろくろく寝ることもなければ、起きるというでもなく、我
在りと自覚するに頗る朦朧の状態にあった。
斯る重大のことを惹き起せしも、遠因は、「ひよつとこ鈎」に
在りと想へば早く歯科医に見せざりし、鯰の口中こそ重ね重ねの恨みなれ。
彼らは、幾度、自称芸術家に対して、われらの求むるものは他に
在りと云つたか。
言葉と言葉との間に、若し、何か
在りとすれば、そは、何ものにも非ず、たゞ、言葉のイメエヂがもつ広さのみ。
健全なる社会の基は、一人一家の独立自尊に
在りと知る可し。
一般の囘教徒は支那に於ける囘教の傳來は隋唐二代の間に
在りと信じて廣東の遺蹟と西安の古碑とをその證據として居る。
故に一篇の詩に對する解釋は人各或は見を異にすべく、要は只類似の心状を喚起するに
在りとす。
故に一篇の詩に対する解釈は人各或は見を異にすべく、要は只類似の心状を喚起するに
在りとす。