道の四つ辻には必ず一かたまりの塵埃が積み
捨られてある三河島たんぼを兄と妹は歩いて居たやうに覚えます——。
それはこの晩、かの鼻緒屋のお
捨を嚇したという怪しい娘によく似た女が、あたかもそれと同じ時刻に酒屋の裏口を覗いていたのを見た者があるというのであった。
娼婦の涕は紅涙と賞へられ、狼心の偽
捨は慈悲と称へらる。
ヒラガナノ好キナ人、ヒラガナヲ
捨テ切レヌ人ハ好キナダケヒラガナヲ書ケバヨイ。
愛の道、
捨の道を此の册には説いて居らぬ、よつて猶且努力論と題してゐる。
茶わんに茶や飯を盛つて喫するといふことは人生の最大幸福である、といふ報
捨の念があつた。