その外にまだ給仕がなくなしたと云ふ、青貝の
柄のナイフも、はいつてゐたと云ふ事でした。
「お寺さん」という綽名はそれと知らずにつけられたのだが、実は寺田の生家は代々堀川の仏具屋で、寺田の嫁も商売
柄僧侶の娘を貰うつもりだったのだ。
家が呉服商であるから、着物に対する眼もこえていて、
柄の好みなども一流であった。
そのまた首の左右には具足をつけた旗本が二人いずれも太刀の
柄に手をかけ、家康の実検する間はじっと首へ目を注いでいた。
「甚太夫は戦場へ出て、槍の
柄を切り折られたら何とする。
下人はそこで、腰にさげた聖
柄の太刀が鞘走らないように気をつけながら、藁草履をはいた足を、その梯子の一番下の段へふみかけた。
しぼは普通で赤地に白で松竹梅などの
柄が出てゐました。
下人は、そこで腰にさげた聖
柄の太刀が鞘走らないやうに氣をつけながら、藁草履をはいた足を、その梯子の一番下の段へふみかけた。
今から考えると、ようこそ中途半端で
柄にもない飛び上がり方をしないで済んだと思う。
潮遠く引きさりしあとに残るは朽ちたる板、縁欠けたる椀、竹の片、木の片、
柄の折れし
柄杓などのいろいろ、皆な一昨日の夜の荒の名残なるべし。