其といふのが、時節柄暑さのため、可
恐い悪い病が流行つて、先に通つた辻などといふ村は、から一面に石灰だらけぢやあるまいか。
第一可
恐いのは、明神の拝殿の蔀うち、すぐの承塵に、いつの昔に奉納したのか薙刀が一振かかっている。
贋物が
恐いと尻込みする人は、私は美術がわかりませんと自白して居るのと同じことだから、さういふ人は手を出さぬ方がいゝであらう。
その欄へ一本のブルブル震えた棒を横にひくと、
恐いもの見たさに似た気持で、その白い脛をのぞきこんだ。
土佐兵の
恐い臆病者どもは、城に籠って震えているがよい。
「ハイ、妾何んだか
恐い様に思いますけど、阿父様の仰しゃる事なら参りましょう」
お君の夫がこの工場から抜かれて行ってから、工場主は
恐いものがいなくなったので、勝手なことを職工達に押しつけようとしていた。
こう云ったのは忠蔵自身がやはり
恐い証拠でもあろう。
なんだか少し
恐いと思つてると、水力が切れて電氣がみんな消えてしまつたの。